Nameless heart
 
PSOとかPSUとか好きな名無しの脚色された虚構の日々
 


夏がやってきた

世間様では学生諸君は夏休みに突入したらしい。
朝、通勤で車で右左折する時に赤信号無視で突っ切っていくバカ学生が居ないのは、非常にすがすがしい。

毎年、この時期になると思い出すことは6年ほど前に幼なじみのツレ共と2年連続で出場した、12時間耐久ママチャリレースの事だ。
今は細かいレギュレーションは変わっていると思うが、当時は5人一チームの交代制で、土曜日の夕刻スタートの日曜早朝ゴールという物だった。

コースは北海道十勝サーキットのショートコース。
夕刻早朝は日も差すが、主にその走行は夜間。ホームストレートこそライトで照らされている物の、バックエンドの方はまさに真っ暗だ。
一度送り出したらトラブルなどで戻ってくることがいくら遅くなっても、ひたすらライダー?を信じてピットで待ち続けなくてはイケナイのだ。
俺のチームもTOP争いなんかとは全く無縁のヘボチームだったがそれでもトラブルとは無縁ではなく、チェーンの脱落や転倒などは普通にあったので、予想時間を過ぎても戻ってこないときはかなり心配したものだ。

実際の走行で何より一番疎ましく感じるのはライバル達…ではなく、この地球に満ちている大気だ。
何よりスピードと体力をそぎ取り、物理法則に縛られた身の不自由さを実感させてくれるのは、常に我々を包み生かしてくれていた大気。
まだスタミナに余裕のある内はいいが、ばててくると大気がまさに壁となって押し返してくるようにも感じられる。
トップチームのようにこの為にトレーニングをし鍛え上げている所と違って、所詮日常的にスポーツなぞしておらぬ素人チーム。
あっという間にばてて、中盤グループ以降へズルズルと落ち着く訳よ。

でもまぁしかしだ。
空気抵抗はスリップストリームを使うことでかなり軽減できるし、暗闇もビタミン不足で極端な鳥目でもない限りは夜目に慣れて見えるようになるからさほど問題はないのだが、きついのは降雨や濃霧だったな。
雨は否応なしに体温と気力をそぎ、濃霧は白い闇と貸して視界を阻む。
元々無かった余裕がさらに少なくなるわけだな。

そしてゴールは早朝5時。
ゴール後もそんな余韻に浸るまもなく現地解散で、幼なじみ連中は地元の方に多く住んでるので帰って打ち上げでもするんだろうが、俺は一人反対方向に車でえっちらおっちら6時間ほどかけて帰ったっけな。
途中でむちゃくちゃ睡魔に襲われたりしつつ…。
平日休みを取らずに土日の二日間での強行軍だったしな。

あの頃でもかなり運動不足の体には堪えたものだから、今となっては完走は怪しい。
土日で強行軍って言うのも体力的に無理だろうな(笑)。
下手すると出発してそう時間たたないウチに、周囲になにもなーいド田舎道路に眠気を誘われて居眠りして路外転落してしまいそうだ。

なので今年の夏は家でグータラするのだ。そう決めた!



7月27日(水) | トラックバック(0) | コメント(0) | 日常について | 管理

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